基本方針
ITツールを最大限に活用することで事務作業の効率化を図り
効率化でできた時間を使ってお客様とのコミュニケーションを深めていきます。
テクノロジーの進化を味方に
コンピューターが普及していなかった時代、会計事務所の業務はそろばんで計算して、手書きで帳簿や申告書を作成する、いわゆる職人の世界でした。それからそろばんから電卓に置き換わり、手書きからPCインストール型の会計ソフトへの入力へと進化していきました。
近年ではマネーフォワードやfreeeに代表されるようなクラウド会計ソフトが登場しました。クラウド会計ソフトの大きな利点はネットバンキングやクレジットカードの使用履歴等のデジタル情報をそのまま会計ソフトに取り込めることです。これにより、請求書や領収書を見ながら、日付、勘定科目、金額、摘要等を一つずつ手入力していた作業が自動化されます。
またAIやRPA(Robotics process automation)のような人工知能による自動化技術も出てきています。例えばSTREAMEDというサービスは手書きの領収書であっても、99.9%の正確性で、仕訳の形で結果を返してくれます。
今後もバックオフィス系の新サービスはどんどん出てくるでしょう。一方でこれらのツールを使う人間はどうでしょうか?積極的に新しいサービスを使う会計事務所と従来通りのやり方を行う事務所で2極化してきています。私共はテクノロジーの進化を味方につけて、事務作業の効率化を目指します。
ITツールを導入すれば業務は効率化されるか?
クラウド会計ソフトをはじめとするITツールを使用する会計事務所はまだまだ少数派です。なぜ普及しないのでしょうか?その原因は大きく2つだと思っています。
1つは、クラウド会計特有の難しさがあるためです。クラウド会計ソフトは一定の条件やルールを覚えさせることにより、仕訳入力を自動化することができます。しかしそのルール設定自体は人間が行うのです。間違ったルールを作成すると間違った仕訳が大量に発生します。クラウド会計ソフトにはこのような条件設定を行う、設定した条件が常に正しくなるようにメンテナンスを行う必要があります。
電動機付き自転車と同じです。上手に使えば坂道でもすいすい登れますが、バッテリー切れだとただ重いだけのガラクタです。クラウド会計ソフトを導入しても正しく使えなければ生産性は逆に低下します。
2つ目は、ITツールの取捨選択が難しいという点です。会計領域、給与計算、経費精算等の領域毎に沢山の類似したサービスが出てきており、一体どれを使えばよいかわからないという状態に陥りがちです。例えば、コミュニケーションツールとしてメール、LINE、Chatwork、Slack、Microsoft teams等多様な方法があります。お客様との関係でどれか一つに固定できず、複数使っている方も多いでしょう。効率化のために導入したのに、ツールに振り回されていて、本当に効率化されているか不明と考える方もいると思います。当社が主戦場とするバックオフィス系のクラウドサービスだけでも数えきれないぐらいのサービスがあります。どのツールを使うか、そしてツール間の相性まで考えて選定することは非常に難しいことです。
出典:ボクシル運営のスマートキャンプ、最新SaaSカオスマップ制作-SaaS業界レポート2019市場規模
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問い合わせ先:ウィズ総合事務所 山本庸介
ITツールの「標準化」と「定着化」で業務効率を向上させる
ITツールを単純に導入すれば効率化が図られるわけではありません。一定の枠組み(ルール)を決めて、全員がそれ通りに実行することができて、はじめて効率化が出来ると考えています。
当事務所では「マネーフォワードクラウド会計」を基幹システムに位置付け、これと相性のよい周辺サービスを組み合わせて、事務所内の業務標準化と定着化を行います。これにより事務処理の効率化を進め、最終的に顧問先とのコミュニケーション時間を確保することで、顧問先の皆様に還元いたします。
顧問先の皆様にお願いしたいこと
会計ソフトをはじめとして、当社が使用するツールは固定します。特に「マネーフォワードクラウド会計」は必須のツールです。これ以外の会計ソフトを使用したい方、当社に対して会計ソフトの指定がある方は残念ながら当社とは契約できません。
コミュニケーションツールとしては、業務用のLINEである「LINEWORKS」の使用をお願いしております。その他、電子メールやChatworkでのコミュニケーションも可能です。