税理士への道 -24- 税法暗記の登竜門・簿記論と財務諸表論のボーダーラインについて

スタッフブログ

2023/04/07

安川大祐

こんにちは。安川です。
前回のブログの続きで、今回は税理士試験の直前期の話です。簿記論と財務諸表論で、ネックになったことをお話しします。

前回のブログはこちら 税理士への道 -23- 勉強は計画的に

税理士試験の直前期

7月に入り、試験まで約1か月半となりました。この年は簿記論と財務諸表論の2つに絞っていくと決めたわけですが、実はネックがあったのです。

財務諸表論の理論がネックに

それは財務諸表論の理論です。今まで度々「計算」や「理論」という言葉を用いてきましたが、ここでそれらについて簡単に説明しますと、計算問題とは一般的な簿記試験を思い浮かべてもらえばいいと思います。要は解答用紙の空欄に数字や仕訳、たまに語句を記入するものです。解答で文章を書くことはありません(財務諸表論の個別注記表で定型文を書くことはありますが)。

そして理論問題ですが、記号問題や語句問題もありますが、基本的には「~ついての説明せよ」とか、「~となる理由を答えよ」というような問題に対し、文章を記述して答えるものとなっています。語句等についての説明を覚え、覚えたその文章をそのまま記述するというようなものです。

財務諸表論の配点とボーダーライン

ここで財務諸表論の配点とボーダーラインの説明します。

そして試験の配点ですが、簿記論は計算で100点、財務諸表論は理論50点・計算50点となっています。つまり、財務諸表論においては理論と計算の比重は同じとなっているのです。

ボーダーラインは、難易度や受験者数によって変わりますが、100点満点中60点ほどと言われています。計算問題が満点でも財務諸表論には受かりません。

しかし、私は計算問題ばかりに比重を置いており、理論の対策は疎かでした。というよりも、理論の対策の仕方や勉強方法が全く分かってなかったのです。

今までの独学では税理士試験=暗記という構図がなかった

今まで独学で勉強してきたわけですが、計算問題については、ネットスクールの教科書を読み、それに付随する問題集を解いていけば問題ありませんでした。しかし、理論については、教科書はあったのですが、それに付随する問題集はなかったのです。したがって特にどういう語句を覚えなければだめだとか、実際にどういう問題が出るかとか全く分かってなかったのです。

「教科書に書いてあること全部重要だから、つべこべ言わずに最低でも太字のところ周辺を理解して覚えろ」ってことなのかもしれませんが。税法の理論の勉強を経験した今では、いわゆる理論マスターを全部暗記するということに対して全く抵抗はありませんが、このときは、税理士試験=暗記という構図が自分の中にはない頃(どちらかといえば簿記試験みたいな計算のイメージ)なので、この暗記に対する抵抗がかなりあり、勉強が進まないのでした。

理論問題集基礎編・応用編で試験対策

ありがたいことに、TACで理論問題集基礎編、応用編の2冊が市販されていたため、それを使用して勉強していくことにしました。勉強の仕方とすると、とにかくその問題集に載っている問題については、全て解答を暗記するというものでした。

今思えば、というか当時もそう思ってはいましたが、当然その問題集に載っていないような問題が出たら全く対応できないんですよね。しかし、もう時間がないということと、理論の勉強の仕方が分かっていないこともあり、その2冊の問題集のみを信じてやっていくことに決めたのです。

財務諸表論の理論のみ合格ボーダーラインを超えられなかった

そして、本試験の1週間前ぐらいになって、ようやく過去問を解き始めた。ぶっちゃけ遅すぎです。過去問集にはTACの予想配点と合格のボーダーラインが記載されており、簿記論、財務諸表論ともに5年分解き、簿記論は5年とも合格ボーダー以上は取れてましたが、財務諸表論はそうではありませんでした。

計算問題は常にボーダー以上でしたが、やはり理論問題の点数がよくなかったのです。正直言うと、試験前では「簿記論はたぶん大丈夫だろうけど、財務諸表論は厳しい…」と思ってました。このように理論に不安を抱える中、遂に本番を迎えたのです。

次回に続きます。2021年税理士試験を受験したエピソードを紹介しています。こちらからご覧ください。

税理士への道 -25- 2021年税理士試験

関連記事

プロフィール

京都大学卒。只今税理士目指して勉強中。残りは税法1科目。前職は塾講師で、高校生に数学を教えながら経理をしていた経験から簿記2級・1級取得を目指したことがきっかけで税理士を目指すようになりました。趣味は筋トレで、これの効果か体重が15kgほど増加。

人気の記事