岩手からきた税理士受験生②

スタッフブログ

2024/02/16

中居裕太郎


為君難

高校生では文系にもかかわらず数学が得意だったので、2次試験が数学と英語のみで受験できる大学を探したところ、石川県のとある大学が目につきました。
他と比較し、最終的にはこの大学を受験することにしました。

当時のことで印象的だったことがあるのですが、受験の日の石川県は雪の降る寒い時期で、厚着の格好で受験会場を歩いていたところ、外国人で恐らく寒い国から受験しに来た外国人がいらして、その方が家族全員半袖でアイスクリームを外で食べていたのが驚きでした。
おかげで緊張がほぐれ、受験に集中できました。

大学受験は、この1つの大学を受験して合格します。
K大学の法学部です。

家族で大学卒業の者がいないため、わからないことだらけのまま大学生活をスタートします。

長い坂を上った山の上にある大学で、よく熊が出るので、大学からメールで熊出没注意とアナウンスメールが届いたりもしました。
実際、大型犬以上の大きさの猪に3メートルの距離で出くわしたこともあります。

さて、初めて法律を学ぶ時は、辞書ほどの厚さの六法を暗記するのかと思っていたのですが、全くそんなことはなく、法律という学問を学べば学ぶほど、今まで自分が何も知らなかったことに気づかされました。特に面白いなと思ったのが、国際取引法の講義で学習した貨物海上保険についてでした。

また、法律が堅苦しいと思う方は、裁判傍聴がおすすめです。様々な点で非常に勉強になります。

大学生として勉強の傍ら、初めてアルバイトをしたのですが、「働くって責任感が付いてくるし、また勉強とは違った大変さがあるな」と感じたことを覚えています。

特に、夏場に4tトラックで隙間がないように30kgの石をひたすら詰めていく、なんだそりゃ?みたいなアルバイトをしていたこともありました。

入学後の進路は、もともと公務員として国税局を志望していました。そこで簿記というものと出会います。国税局に入ると日商簿記2級取得が必須だったので先取りするために勉強をはじめたのがきっかけです。簿記の勉強は日商簿記3級、2級と試験を受けずに独学で勉強し、勝手に試験に受かった気になっていました。(結局試験を受けたのは日商簿記1級が最初)

落ちるのが怖かったんです。

間違いだったと思うのは、試験を受けなかったこと。試験を受けることで自分の立ち位置が正確に把握できるので、できなくても試験はどんどん受けた方がよかったなと反省しています。

歯車が回りだしたのは3年間アルバイトで働いていた日本料理屋さんに公認会計士の方がいらっしゃった時です。その時から士業という職業に興味を持ちました。

独立して自由に自分のスタイルで仕事ができることにとても魅力を感じたからです。
その方とお会いしていなければ、税理士受験生の道には進んでいなかったかもしれません。

その後の流れとしては、公認会計士の方に会って公認会計士を目指す流れだと思われるのでしょうが、税理士を目指しました。

酒税が面白そうという理由のみで、税理士試験の酒税法の勉強を始めます。(1か月未満)
日本料理屋さんでアルバイトをしていたので、日本酒はある程度知っていたのですが、合成清酒って日本酒なのか?とか、粉末酒ってなんだ?とか、強く興味を持ったからです。

怖いのが、それを何の情報もなしに独学でやろうとしていたことです。
当然すぐにやめて、結局ズルズルと大学4年生になってしまいました。

周りが進路について考えていた頃、結局私は公務員の道ではなく、公認会計士を目指すことに決めました。法学だけではなくもっと深く会計を学びたいということで宮城県のT大学院で会計について学ぶため、石川県を後にします。

石川の知り合いには、公認会計士になってまた戻ってくると伝え、そのままお別れしたのでした。

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プロフィール

岩手から移住してきました。
税理士目指して実務を学びながら奮闘中。

とにかく動物が大好きです!

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