【税理士受験記】20代女性税理士を目指して⑦

スタッフブログ

公開日: 2024/10/04

更新日: 2024/10/04

畑允子

こんにちは。畑です。

 2023年に初めての税理士試験(簿記論)に挑戦&無事合格することができ、前回までのブログではその期間の奮闘記を書いていました。そのブログの最後にも宣言した通り、今年(2024年)は財務諸表論と消費税法を受験しました。
 初複数科目・初税法科目受験で、これまでにないくらい集中して勉強しましたし、自分の性分やその性分に合った勉強方法・生活習慣についてもたくさん考えた期間でした。 このブログを書いている今は、受験から2か月ほどが経とうとしている頃です。合格発表まではまだ2か月近くありますが、忘れないうちに自己採点の結果や受験までの道のりを書いていこうと思います。

前回までのブログはこちら

ルーティンができない

 私は気分屋で興味関心が四方八方に飛んでしまう性格で、ルーティンを決めて毎日続けることが本当に苦手です。やりたいこと・やらなければいけないこととして税理士試験勉強の優先順位は高いのですが、オンライン講義はいつでも受けられるので他の予定を入れて講義を後回しにしてしまうことが本当によくあります。今年は対策として、普段プライベートで使っているスケジュールアプリに講義の予定も入力して、他の予定が入って講義が受けられないことがないようにしました。そのおかげで講義にはついていけたのかなと思います。税理士試験を受けると決めて、試験勉強に完全に集中できる方は、そこまでしないと勉強できないのかと思いますよね…(^^;

 長期間1つのことに集中することも苦手で、日々色んな事に興味をもって全部やりたくなってしまいます。色々やりすぎるとパンクしてしまいますが、2~3つくらいのことを同時に進行している状況が私にとっては心地よく、長期にわたるものでもストレスなく続けられると感じています。

 昨年は簿記論のみを受験したので、簿記論の勉強に飽きて嫌になった時期がありました。今年は財務諸表論と消費税の2科目受験だったので、嫌になったり飽きたりすることはなかったなと感じます。(シンプルに時間が足りなくて飽きる余裕もなかったのかもしれないですが(笑))飽きっぽい方には複数科目受験が意外とおすすめかもしれません。

 こんな性格で会計事務所での仕事が続けられるのかと思うかもしれませんが、意外と大丈夫なんです。会計事務所というと、定型業務で業務の変化は少ないイメージがあるのかなと思います。私も実際に弊所に入所するまではそのイメージがあって、新卒で就活をした際には会計事務所に興味がないわけではないけれど、ルーティンワークが苦手なので続かないだろうと候補から外していました。

 実際に働いてみると、大枠の業務自体は毎日同じですが、毎日新しいことを学んでいく状況で、クライアントによって対応も様々なので、同じことをしているという感覚が全くなく毎日新鮮な気持ちで仕事ができています。

 このブログを読んでくださっている方の中には就活中で税理士や会計事務所の仕事に興味がある方や税理士試験挑戦中でまだ会計事務所で働いたことのない方もいらっしゃると思います。私のようにルーティンワークが苦手な方も安心して下さい。ルーティンワークではないと思います!

 話が脱線しましたが、税理士試験の勉強の内容以前に、合格レベルにもっていける程の勉強時間の確保と他のことに関心が向かないような集中力の向上が私の大きな課題でした。

追い上げの直前期

 TACの講義についていくのがやっとで計算問題の演習や理論の暗記が全然できていない中、直前期に突入しました。少し焦っていましたが、後2か月で合格レベルにもっていくぞと気合いも入っていました。

 昨年同様、6月から試験当日までは業務をせず、勉強に専念させていただきました。弊所の受験生への手厚いサポート制度の一環です。勉強時間の確保が1番の課題である私にとって本当に本当にありがたい制度です。

 ルーティンが苦手な私ですが、直前期には本当に集中して勉強しないと合格できないという焦りがあったので、税理士試験以外のことに興味関心が向かないよう1日のスケジュールをルーティン化して試験まで乗り切ろうと決意しました。1日10時間勉強するタイムスケジュールを組みました。タイムスケジュールは1度決めたら絶対というわけではなく、やってみて自分にフィットするように何度か変えたりしました。
 厳密には覚えていないのですが、初めの方は 【午前:理論暗記、午後:答練・計算の苦手論点復習】というスケジュールで財表と消費税を1日ずつ交互に勉強していました。財表も消費税もまだまだ実力が足りなかったので、1科目ずつまとまった時間をとって一気に勉強したほうが良いと思ったからです。理解をしていく段階では一気に勉強を進める方が効率が良く、定着させていく段階では毎日少しずつでも勉強することが効率が良いと思っています。
 少しずつ実力がついてきたら、だんだん1科目を1日中していると飽きてくるようにもなり、理解する段階から定着段階にシフトチェンジしました。最終的には、【9:00-10:30 財表計算問題→10:30-14:00 消費税理論→15:00-18:00 消費税答練→20:00-22:00 財表理論】に落ち着きました。当日も2科目を連続で受験するので、1日に2科目に触れることも大事だと思っていました。

 昨年も感じていたのですが、2か月間勉強に専念していると仕事が恋しくなります。この2か月間は人と関わることが少なく、1日中1人部屋に閉じこもっているので孤独を感じたりもします…。ひたすら自分と向き合って精神力を鍛える期間でもありますね。初めの1か月くらいは10時間の勉強が苦に感じたり、孤独を感じたりしましたが、段々10時間が普通になり、集中力も増していったように感じました。人はやらないといけないという気持ちがあれば何でもできますし、少し続けられれば慣れます。初めの1歩踏み出す勇気と、初めの難しさを乗り越える忍耐力が何事にも大切ですよね。

苦しい時に力をもらえる言葉をいくつか紹介します。

「何事も最初は難しいが、それは成長の証である。:ラルフ・ワルド・エマーソン」

「自分を信じることで、すべてが可能になる。:ヘレン・ケラー」

「成功するまで、やり続ければ失敗はない。:稲盛和夫」

「人生には苦しい時期があっても、それを乗り越えることができる強さが必ず備わっている。: ビリー・ジーン・キング」

模擬試験

 6/14にはTACの模試がありました。財務諸表論については計算問題は去年の簿記の知識でなんとなく解ける、理論はほとんど暗記していないという状態、消費税については計算問題は納税義務判定や変動の計算など苦手論点を多々残して全体的に解ける(時間は足りていません)、理論はAランクといわれる大事な論点や計算で頻出する論点は理解しているが、完璧に暗記できているものは1つもないというような状態だったと思います。今の時点の自分の実力を痛感して今後の2か月間の勉強計画に生かそうという気持ちで模擬試験に向かいました。

 結果は、もちろん全くできませんでした。最初から歯が立たないことは分かっていたので、落ち込むというよりは「よし、これからさらに気合いを入れて頑張るぞ」という気持ちでしたし、なぜか「あと2か月あればまだいける!」という手応えをつかんでいました(笑)

財表  理論:12点、計算:28点、計40点 B判定

消費税 理論:13点、計算:15点、計28点 C判定

という散々な結果だったのに我ながらポジティブだなと思います。

次回は実際の勉強方法について書いていこうと思います。 次回に続く


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プロフィール

地元大野で税理士目指して勉強中。山海川…自然と食が大好きです!のびのびと育ててもらった大野のために自分ができることを見つけてトライしていきたいと思っています。

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