税理士への道 -34- 完結編② 

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2023/12/20

安川大祐

こんにちは、安川です。
前回のブログはこちらから

税理士への道-33-完結編①

本格始動

勝負の6月がついに始まりました。うちの事務所では、税理士受験生をサポートするという山本先生の考えのもと、税理士受験生は6月から8月の試験日までの間は通常業務を行わず、試験勉強を行うことになっております。法人税法の試験日は8月9日。私に残された時間は約70日です。去年は7月に入ったときに、国税徴収法の進み具合を鑑みて「これはまずい。間に合わん。」と思い、そこから1日14時間の勉強が始まりましたが、今年は6月に入った時点で同じような心境でした。「もうとにかくやるしかねえ!」って思ってました。平日は出社して、事務所で勉強することとなっていたので、6月から8月の試験日まで、平日は毎日7時までに出社して19時まで勉強し、その後帰宅して、家で2~3時間ぐらい勉強するというような生活を送ってました。1日の勉強時間は約14時間ぐらいだったと思います。土・日は勉強の時間をセーブしてましたが、週に80~90時間ぐらいは勉強してたかと思います。

最初のころの1日のスケジュールとすると、

7:00~11:00  理論マスターの倍速音読(覚えるべき項目全部)

11:00~16:00 理論暗記

16:00~19:00 講義視聴

22:00~24:00 問題集を解く

と、だいたいこんな感じで勉強してました。倍速音読については、以前のブログでも記しているのですが、理論マスターの音声を聞きながら音読するというものです。法人税法については、TACで音声データが市販されていたので、それを使用しました。倍速(これは去年のノウンの名残です。詳しくは以前のブログを読んでください。)とは書いてるんですが、最初は1.3倍速から始めて、最終的には1.5倍速ぐらいで行いました。

正直言うと、6月に入った時点で理論暗記の進捗度は0%でした。全くの手付かずだったわけです。しかし、やはりこの倍速音読が自分には本当に合っていて、6月の終わりぐらいにはだいたい覚えていて、2日(18時間)ぐらいかければ、理論マスターの1周(私が今年覚えようとしたものだと約200ページ分)の暗唱(所々正しいか確かめながら。)ができるみたいな感じでしたね。理論暗記については、法人税法って確かに量も多いんですが、覚える内容が重複していたり、同じような内容のものも多いので、消費税法なんかより、よほど法人税法の方が覚えやすかったです。

模擬試験

上記のような感じで勉強していったのですが、今年は前2年と比べると大きく異なることがありました。それは6月にTACの直前模試を受けたということです。これは実は3年目にして初めてのことでした。というのも、そもそも1年目の簿・財は完全に独学だったので受けるはずもなかったですし、2年目については、直前期講座を受講していたので受けようと思えば受けれたのですが、6月には受けませんでした。ともに試験の前日に解きました。「遅すぎだろ」というツッコミはなしでお願いします。

しかし、今年この直前模試って6月15日に受けたんですよ。僕からすると、本格的に勉強を初めてまだ高々2週間のときです。理論については、暗記はもちろん途中ですし、理論ドクターなんて解いたこともなかったです。上級のテキストもまだ全部終わってませんし、何なら、前日に前泊したホテルで初めて総合問題(TACの市販されている総合計算問題集基礎編)を解いたぐらいでした。2時間の演習問題も模試で初めて解きました(理論問題も初)。とにかくいろいろ間に合ってない状態で模試に挑んだわけです。

その模試を解いた感想ですが、正直言って簡単だと思いました。でもこれは、問題を表面的にしか捉えることができていなかったからかもしれませんが。簡単とか言ってる自分の点数はというと、39点でした。しかし、この点数でも平均点より少し低い(5点ぐらいだったと思います。自分の答案はあるんですけど、模試のデータは捨てたんですよね。模試の結果が出たのが7月7日ぐらいだったのですが、この時の自分は、まだ勉強始めたばっかりの時のこんな模試の結果気にしてもどうしようもないと思ってました。「今の自分の現在地はこんなところじゃない。今の俺ならもっと点数いい」みたいな。だからすぐに捨てました。)ぐらいだったんですよ。

このときに自分が思ったのは、この模試の平均点が例えば60点ぐらいだったとすると、メチャメチャ焦ったと思います。しかし、本格的な勉強を始めたばかりの自分が簡単だと感じて、さらに点数が平均点のちょい下という結果を受けて、実際のところ他の大部分の法人税受験生もそこまで仕上がってないんじゃないかって思いましたね。上級の講義を受けているときに、講師の先生の話からもなんとなく感じ取ってはいたのですが、法人税法って、他の税法(所得税法を除く)と比べて範囲がすごく広いので、多くの理論をしっかり覚えていたり、計算の範囲を漏れなくカバーできている人って実はあまり多くはない(それこそ、そんなの合格確実レベルの人だけ)なのかなと思いました。まあ私は、税理士受験において他の受験生のことはほぼ知らないので、ただの個人的な感想です。実際は全然そうではないのかもしれないですけど。

そしてここだけの話なんですが、前述の通り、去年の消費税法は前日に模試を解いたんですよ。それで、その点数は確か平均点ぐらいでした。しかしそれでも受かったわけです。じゃあ、今年の法人税法はどうだって話です。これだけ聞いたら可能性十分に感じませんか?1カ月経ったことにより理論もだいたい覚えましたし。模試の結果が出た時点で、残りは約1カ月。上級のテキストはもちろん、直前期のテキストもようやく消化できました。ということは、遂に演習問題地獄が始まろうとしていたわけです…。

次回に続きます。

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プロフィール

京都大学卒。只今税理士目指して勉強中。残りは税法1科目。前職は塾講師で、高校生に数学を教えながら経理をしていた経験から簿記2級・1級取得を目指したことがきっかけで税理士を目指すようになりました。趣味は筋トレで、これの効果か体重が15kgほど増加。

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